TPIPとは?
TPIP (TelePresence over IP system) は、サンリツオートメイション株式会社が開発した遠隔操縦/制御用デバイスです。
TPIPの特長は、以下のようなものがあります。
- TCP/IPを用いた制御通信
- 低レイテンシな双方向映像伝送
- 多数・多種類のI/Oを搭載
- 双方向音声伝送 (TPIP2)
*TPIP1は製造・販売とも終了しています
△ページの上へ特長
TCP/IPを用いた制御通信
TPIPは、制御通信に無線LANをI/FとしたTCP/IPプロトコルを採用しています。このことにより、無線LANの電波範囲において移動体の遠隔操縦をPCからシームレスに実行可能です。また、VPN技術を用いることでクライアント(TPIP)・サーバ(操作PC)間をインターネットを介して接続することも可能であり、理論上地球の裏側にある機体でも操縦が可能です。過去のプロジェクトとして、東京・ハワイ間での操縦・映像伝送実績があります。
低レイテンシな双方向映像伝送
TPIPでは、一般的なRCA信号の映像を低レイテンシで双方向に伝送できます。また、オンボード映像コネクタを用いることで、最大3chのカメラが接続可能です(各ch/RCAポートは排他利用)。
TPIPでは通信はすべてTCP/IPをベースとしています。制御通信のように正確性を求められる場面ではTCPプロトコルを用いています。対して、映像伝送のようなリアルタイム性を求められる場面ではUDPプロトコルを用いることで、低レイテンシな映像伝送を可能としています。
多数・多種類のI/Oを搭載
TPIPは、メカトロニクスに必要なさまざまなアクチュエータ/センサを利用できるよう豊富なI/Oを搭載しています。また汎用の通信ポートも搭載しているため、マイコンや周辺回路をコプロセッサとして接続することもできます。これらはすべてホストPCから制御可能であり、複雑かつ多様な制御要求にも対応可能です。
双方向音声伝送 (TPIP2、試験中)
TPIP2以降のモデルでは、本体にフォーンジャックを2基搭載しています。これらによって、TPIP側とユーザー側で双方向の音声通信が可能となります。
△ページの上へ